帝王切開と腰痛
長年の腰痛と肩こりの患者さん
二つの症状とも左半身にでている。
お腹の状態を触って確認させていただくと
左がパンパンに張っていて詰まっている感じ
軽く押しても、いやーーな感じがするという。
あまりにも左と右でカラダの動きが違うから
問診をしながら施術。
手術の経験はあるか、いろいろお聞きして再度確認してみると
「手術というか・・・帝王切開したことがあります。」とのこと
おっ!!
これかもしれない。
先日の名古屋セミナーでのテーマは
「癒着」
ちょうどセミナーで術後の縫合からくる、癒着について学んだところ
帝王切開から癒着がおこり、
皮膚か臓器に余計なテンションがかかり
ひきつれがおきて、腰痛と肩こりがおきているのではないかと仮定できる。
●癒着とは・・・炎症により、本来離れているべき組織同士が臓器・組織面がくっついてしまうこと。
手術によって傷ついた正常な組織同士を縫合すると、その組織はくっついて自然に治癒(創傷治癒)する。しかし、治癒の過程で本来は離れている組織同士がくっつくことがあり、一般にはこれを「術後癒着」と呼ぶ。byWikipedia
帝王切開によって、縫合された箇所の皮膚の動きを確認してみると、
左の皮膚の動きが全然無い
動きを出すようにさっそくアプローチしてみると
右と左が渦を描くように動き出した感覚が
吸い込まれていく感じ
しばらくすると、その渦の感覚も落ち着く
そして、もう一度皮膚の状態を確認
左も右と同じくらいの皮膚の柔らかさが出て
お腹のいやーな感じもほとんど無くなっていた。
すごい変化だ。
自然なお腹って感じ。
患者さんもびっくりされていた。
肩こり、腰痛の違和感がすーーーと抜けていったという。
まさか腰痛や、肩こりが帝王切開で起こるなんて
とおどろかれていた。
もちろんそれだけが原因ではないが、原因の一つが取れて
カラダが楽になってくれたから、嬉しい限りです。
カラダは少しのきっかけがあると、
突然回復していく。
そのきっかけが、今回もできたらいいなと思う。
治療の幅が広がった感じがした。
帝王切開と癒着
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腰痛
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